■第3の目で見えるもの: 焦心苦慮

ウォルナットグローブでの農業に見切りをつけ、チャールズは都会で慣れない接客販売業につき、何とか生活の糧を確保しようと懸命に働きます。一方息子のアルバートは非行に走り、なかなか更生の兆しを見せません。とうとうチャールズはアルバートを連れてウォルナットグローブに戻るのでした。

どこでどう何が間違ってしまったのか、子どもが犯罪行為を繰り返してしまう親の苦悩がこの回は痛切に描かれます。胸をえぐられるような思いで共感する方もいらっしゃるかもしれません。

家族を養うという責任を負いながら、理不尽な環境の中でも適用しようと必死にもがいている中、子どもの心がどんどん遠い場所に行ってしまう親の打ちひしがれる姿は痛々しいものです。

特に今まで頼れる大人としての存在感を示してきたチャールズが途方に暮れる様子はこれまでのシリーズを見続けて来た視聴者にとっても心がひりひりするのではないでしょうか。

久々に父や弟を迎えるウォルナットグローブのローラも気が気ではありません。落ち着かないローラに夫のアルマンゾはまだ起きてもいないことを気に病むなと声をかけます。

トラブルの種類は違えど、家族一丸となって立ち向かわなければならない出来事に直面している方にとって、それぞれの立場で心に響くセリフがいろいろ出てくると思います。